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2016/11/04 [Fri]

形を変える会社への忠誠心

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流動姓の高い時代に対応するべく、企業には今までにない斬新な考えが求められています。
例えば、「副業」に対する考え方がそうです。

昔から漠然と副業は忠誠心に反するためいけないもの、隠れてするものというイメージがあります。
それは実際に就業規則で禁止している企業も多くあるからだろう。本業に支障をきたす可能性がある副業はマイナスでしかなく、その分自社で残業をして貢献してもらったほうが良いという考えは容易に察することができます。
だが、果たしてその考え方は今の時代にあってるのでしょうか?

次世代の働き方におけるパラダイムシフト。
その特異点ともなり得る試みが約4年前、ツー ルの開発・提供をするサイボウズ株式会社で産声をあげていました。
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m001149.html

当時、サイボウズで掲げていた『より成長して、より長く働く環境を作る』というポリシーを元に、「副業」の許可をはじめ、多様な働き方に対応できる制度を構築。28%だった離職率が4%にまで向上する土台を作りました。

その2年後の2014年には、インターネットを通じた食品・食材の販売を行う「オイシックス株式会社」でも「副業」の許可が行われました。
http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2014/11/post-2017.html

きっかけは、優秀な人材の確保です。優秀な人材は、すでに起業している人も多く、兼業・副業を認めない社内規則がボトルネックとなる懸念があったからです。

そして今年の4月、大手製薬会社であるロート製薬で同じく副業を許可する「社外チャレンジワーク」が注目を浴びています。
http://www.rohto.co.jp/news/release/2016/0614_01/

こちらは既存の社員の能力の底上げが主旨となっており、それは入社3年目の社員が対象となっていることからもうかがえます。

「ベンチャーから大企業へ」

会社への忠誠心の在り方のパラダイムシフトは進んでいるように見えます。
そして「残業ゼロ」の風潮は副業を容易にし、その傾向に拍車をかけるかもしれません。
「残業ゼロ」の実現は優秀な人材の確保や離職率低下のみならず、人材育成や起業拡大につながる時代が近づいている可能性は否定できません。

もちろんリスクはあります。

副業と託けたリクルート活動にもなりかねないし、気づかない所で情報の漏洩や顧客の流出もありえない話ではありません。
※とはいえ、本業と副業が競合関係になり不利益が生じた場合は背信行為となり、解雇が有効になる判例がある。副業を認めるにしても各個人のモラルに任せるか、就業規則で枠組みを作るかいずれかの選択が迫られることになり得ますが、それ以上に人材の成長や、社内に新しい風を吹かせるきっかけをもたらす可能性に目をつぶることはできない。ただ単純にパイプを作るきっかけにもなり得るでしょう。
今後、副業が当然になり企業間の交流が活発になれば、会社という枠組みの概念が全く今とは違う世の中が訪れるのかもしれません。

その他参考記事
http://diamond.jp/articles/-/94643
http://workswitch-ibs.inte.co.jp/roht-charenge/

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